小1~小3で論理力の基礎を
何にせよ、習慣をつけるためには、ある程度の期間、繰り返しやり続けることが必要です。
算数だって、2年生までに九九を覚えて、繰り返し使うことで、一桁の掛け算が無意識にできるようになります。
国語も同じなんです。3年生までには論理的に考える習慣をつけたい。
そうすれば、4年生以降に読解で苦労することがなくなる(とまでは言えなくとも)、国語の苦手度合いが違ってくることは確実です。
どんな文章でも、論理的に読む力があれば、少なくとも「まったく読めない」事態は避けられます。
高学年になってから論理力をイチから積み上げるとなると、中途半端な論理力のまま読解に取り組む羽目に陥ります。
その上、国語がキライになる、文章をなんとなく適当に読んで答えを書く、といった二次的困りごとが起こり得ます。
小3までに、遅くとも小4までには国語の基礎を固めておいた方がいい、というのはそのためです。
小4から進学塾に通うなら、小3までには塾の国語テキストを「読める」論理力を備えておきたい。
そうでないと、「なにが書いてあるのかさっぱりわからない」ために、塾の先生の解説も耳を素通りし、傍観者になってただ座っているだけになってしまう。
そうなったら、どれだけ進学塾に通っても、自然に国語の成績が上がることはまずない、といえるでしょう。
国語で困る子を減らしたい!
だから国語教室ミルンは、低学年でも学べるクラスを作りました。
また、他塾のように学年でクラスを分けるのではなく、レベル別にクラスを編成しています。
今の自分に合うレベルの内容を学ぶことができるのです。
授業では、常に論理を意識しながら文章を読むことになるので、読解の授業を受けながら論理を確認することもできます。
(器用な子、理解の早い子ほど、読解と同時に論理力を身につけていきます)
L4で論理力を固め、読解力の基礎を
国語教室ミルンでは、
説明文を読むときには3つの論理関係(言いかえ・因果・対立)を探しながらラインマークする
ということを、L4で本格的に教え込みます。
そして、大きい⇔小さい、寒い⇔暑いなどの具体的な対立関係から、自分と他人、自然と科学などを比べる世界へと進みます。
語彙が増えることで、言いかえられた言葉や表現も見つけられるようになります。
読解を進めながら何度も論理を確認することで、より強固な論理力を身につけていくのです。
L5・L6でより高度な読解力を
理想としては、小5までに概念的な文章を読み解けるようにしたいのですが…
それには精神的成長も不可欠で、個人差があるため、なかなか理想通りにはいきません。
国語は、その子の精神年齢や知的レベル、興味、思考、好み、いうならば日常生活のすべてを表す科目です。
だから、興味のある文章や知っている話なら理解できる。
逆に、興味もないし考えたこともない話題については読んでも全然わからない、あるいは読むことすら拒否してしまう。
かくして国語の成績は乱高下を繰り返す。
お稽古ごとに追われ実体験を積む時間がもてない、読書習慣がないとなると、そのまま何もせずに難しい文章を読めるようにはならないでしょう。
せめて週に1回は国語教室で小説や論説文を丁寧に読む時間を持ち、同時に知識を増やし、精神的にも成長していってほしいと願います。
国語教室は、ただ国語の成績を上げるためだけに通っていただくのではありません。
子どもの心の成長を促し、教養を高める場でもあるのです。
参考記事【高学年こそ読解力の伸ばし時!】