さて、タイトルにも書きましたが、素朴な疑問。
『国語の勉強はいつまで続くのか?』についてです。
結論から言うと、国語の学習は、これで終わり!ということはありません。
厳密にいうと、塾に通うのは『その子のその時点の目標』に達すれば終わりにしてもよいと思います。
たとえば、
受験が終わった、とか
通知表で5がもらえた、とか
偏差値が60前後で安定するようになった、とか。
そして、新たな目標ができたときに、それを達成するのに自力では難しいな、と感じた時点で再び塾に通うのはアリかと思います。
小学生の読む説明文と大学生の読む評論文は、扱うテーマも文章構成も用いられる語彙も次元が違います。
たとえ早熟な小学生であっても、東大の入試の文章を一読しただけでは、深く理解はできないはず。
コンピューターも、OSをバージョンアップしなければ最新の重いアプリはサクサクと動いてくれません。
文章の理解も同じことで、論理力や語彙力を高めなければ難解な内容は読みとれないのです。
総合的な国語力に磨きをかければ、以前は「なんの話?」と感じていた哲学的思想を「なるほど、そういうことか」と理解できるようになると思います。
卒業論文を書くなら、専門知識はもちろんのこと、考えを文章化するための相応の論理的思考力と記述力が求められます。
社会や経済について自分の考えを持つためにも、新聞やニュースを正確に把握して咀嚼する力は必要です。
もっと世界を知りたい、理解きることを増やしたいと思う限り、いくつになっても国語学習に終わりはないと思うわけです。
このように、読書をし、新聞を読み、大人と会話をし、思考するなかで、絶えず自身の国語力を高めていくことができます。
ただし、中学1年生の時点で小学生レベルの物語文や説明文を読みこなせない場合は、日常的な読む・聞く・話すという行為だけで自力で飛躍的に国語力をアップさせるのは難しい。
だから、中学受験が終わっても、より高レベルの学習を求めて教室に通い続けてくれる生徒さんも少なくありません。
国語の重要性がわかっているので、大学受験レベルの論理力と読解力を早めに身につけておこうと考えてのことです。
(今年度は中高生クラスは開講していませんが、時間に余裕ができたら、小学生も含めて個人指導をしたいと考えています)
高校生だった頃の娘たちも、大学受験に向けて再び論理の勉強をし直し、中学受験時の経験を踏まえて、自ら国語は先行逃げ切りの戦略を立てました。
高2のうちに 出口式の論理解法を再度叩き込み、その解法に従って読解問題を解きまくるというものです。
論理的に読み解く手法を徹底させたおかげで、国語と英語は得点源になりました。
そして、これまでに培った記述力のおかげで就職のエントリーシートは読みごたえのあるものになり、論理的に思考する術も身につけたおかげで面接も突破し、現在は第一志望の企業で働いています。
彼女たちの人生において、間違いなく国語力は人生を切り拓くための武器になっています。
一社も内定のとれなかった友人のエントリーシートを添削し、面接の練習に付き合ったところ、その友人も無事内定をいただけたとのこと。
そのお礼として、超高級フレンチレストランでディナーを御馳走してもらえたそうです。
国語力は自分だけでなく、人の役にもたちました。