我が家の学習法
前回のブログでは、生徒さんのお母さまに、漢字と語彙の勉強の仕方を教えていただきました。
ちなみにわたしも、娘たちに漢字と言葉を覚えさせるために、お二人とほとんど同じことをやりました。
10年以上も前のことですが、「面倒くさい!」という思いと「今やらないと、後で困る!」という気持ちがせめぎ合っていたことを覚えています。
とくに、小2のときに我が子専用の漢字プリントを自作したのですが、はっきりいって面倒を通りこして憂鬱でしたね。
「漢字は訓読みだけではダメだ。熟語の読み書きができないと。」
と気づいたものの、効率的に熟語を覚えられるテキストがなかったので、仕方なく自分で作りました。
小2で習う漢字をすべて使って15枚も作ったので、例文がやけくそ気味です。
(この当時は出口式の漢字テキストがなかったので、陰山先生のテキストを使用していました)
語彙力テキストも、最低3回はやり直した形跡があります。
わたしの書いた✓が残っているので、やはり覚えているかどうかは、親が確認していますね。
初回はほぼ全滅からのスタートで、回を重ねるごとに✓マークが減っています。
漢字にしても語彙にしても、低学年のうちに毎日コツコツ覚えることを習慣にしていたので、高学年になってからは自学自習ができるようになり、親の付添いも必要なくなりました。
大学生になった今は、「アウフヘーベン」や「誤謬」といった言葉の意味も分かるようになりましたが、始まりはコレ↑だったのです。
子どもの勉強に親がどこまで手出し口出しするかは、意見の分かれるところですが・・・
我が家の場合、低学年のころは放っておいても一人でガツガツ勉強するタイプではなかったため、毎日やるべきことを決めて紙に書き出していました。
慣れてしまえばそれが当たり前になるので、親子とも惰性で続けられます。
その後に続く小学校高学年、中高の勉強のことを思えば、あのころに早起きをして、時間を割いてサポートしておいて、心底よかったと思います。
もういちど子育てをし直すとしても、絶対に漢字と言葉を覚えさせます!
幼いころに培った語彙力が、どんなに大学受験のときに役立ったか。
国語だけでなく、英語の長文読解でも、豊富な語彙力は強力な武器となりました。
日本語で意味のわからない言葉は、英単語でもその意味は理解できません。
語彙力不足は、英語でも足を引っ張るのです。
やっぱり語彙力!
言葉を知らなければ、読解をできるようにはなりません。
毎日いくつかの言葉を確実に暗記する子とそれをしない子では、語彙力に大きな差が出てしまいます。
それが読解力の差につながるのです。
計画的に漢字や言葉を覚えることをぜひ習慣にしてください。
この時期の言葉の学びは、子どもにとって何よりの宝となるでしょう。
低学年であるほど、声掛けや付添いといった親の力添えが必要になると思います。
「覚えなさいよ」のひとことで、一人で動き出す子もいれば、毎日付き合ってあげないと、なかなか取り組めない子もいます。
個性は十人十色。それぞれのお子さんの個性に合わせられるのが家庭学習の良いところでもあります。
二回にわたってご紹介した3つの家庭の学習法が、みなさんのお役に立てば嬉しいです。
そして、語彙力・論理力・読解力をさらにアップできるような授業を設計すべく、わたしも頭をひねっています。
- 現状を分析すること
- 問題点を洗い出すこと
- 改善できるよう工夫すること
- 計画を立てること
- 実行すること
これを繰り返しつつ、もっともっと生徒さんと親御さんの喜びの声を聞くことができるように、毎日楽しく仕事をしています。