読むスピードが遅い…焦る前に見直してほしい「国語の読み方」
「国語の長文、時間内に終わらないんです…」そんなお悩み、よく聞きます。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
お子さんが「読むのが遅い」原因、本当に「スピード」だけの問題でしょうか?
実は、「読めていない=内容が理解できていない」ことが多いんです。
つまり、語彙や知識が足りない、文章の論理構造をつかめていない。
これでは、そもそも読み進めるのが難しくなって当然です。
だからこそ、まずは【意味を理解しながら読む力】をつけることが大前提。
表面的に字面を追うだけの読みでは解けるはずもないので、この大前提を踏まえたうえで…
家庭でできる!国語のスピードUPに効く3つの方法
① 音読・要約トレーニング
音読をすることで、文の流れや言葉の使い方がしっかり身につきます。これが読解力向上に直結します。
音読練習は、単に声に出して読むだけでなく、少しずつ早く読むことを意識してみましょう。
慣れてきたら、タイムを計ってスピードアップの達成感を感じるのも効果的です。
音読を繰り返して練習し、その後、読んだ内容を簡単に口頭で要約すると、文章の意味がしっかり理解できるだけでなく、読むスピードも速くなります。
毎日の音読と要約の習慣が、お子さんの読む力を着実に育てますよ。
② 文章の書き写しトレーニング
読むのが遅い子は、文章を「単語ごと」に区切って見ていることが多いです。
だから、書き写しで「まとまりごとに文をとらえる」練習が効果的。
毎日2~3文、ノートに書き写す練習。こちらも時間を計ってやってみると成長を実感できます。
③ 読み方と解き方の型を身につける
テスト中は何度も文章を読む時間はありません。一読してどこに何が書いてあったかを把握する必要があります。
それでも読むのが遅い場合、解くスピードを上げてカバーするのも一つの手。解き方がわからず、行き当たりばったりで答えている子には効果的です。
ちなみに、こうした「読む力」や「解く力」を育てるうえで、ミルンの読解テクニック、ラインマークやフレームワークを使った学習はとても効果的です。
ラインマークとは、文章の中で大事な部分に線を引いて、因果関係や筆者の主張、登場人物の気持ちなどを“見える化”する方法。
これによって、子どもは「今、何の話をしているか」「どこが問われそうか」が把握しやすくなります。
さらに、フレームワークとは、いわば国語の“公式”のようなもの。
たとえば、「指示語の内容の探し方」「接続語の考え方」「選択肢の選び方」「記述の手順」など、問題の種類ごとに“解き方の型”が決まっているんです。
この“型”を用いることで、読み解くスピードもグンと上がっていきます。
ただ読むだけ・解くだけでは身につきにくい「読解のコツ」を、ミルンのレッスンでは一つひとつ丁寧に身につけていけるよう工夫しています。
焦らず、成長を待つ姿勢も大事
国語は、積み重ねと思考の深さが問われる教科。急にスピードアップするわけではありません。
まずは「時間内に全部解く」よりも、「解けた問題の正答率を上げる」を目標に。
焦らず、着実にまずは読みの力からを育てましょう。
結局、読書習慣が手っ取り早いけれど
読むスピード、読解力、語彙力――どれも根本的に伸ばしたいなら、やっぱり「読書」が最適です。
本をよく読む子は、文章の流れをつかむのも早いし、言葉もよく知っている。
日々のトレーニングももちろん大切ですが、「そもそも読んでいる量が足りているか?」という視点も必要。
低学年のうちに身につけた読書習慣は最強です。