習ったことを復習していますか?

国語教室ミルンでは、出口式の論理エンジンテキストを用いて授業をしています。

このテキストは論理を構築するための最強のテキストであると思います。

ただ、いくら良いテキストで論理を習っても、それだけで論理力が身につくほど甘くはありません。

復習が必要となります。

 

今のところ、復習は各ご家庭にお任せしています。

宿題は出していません。

家庭学習用のテキストも紹介し、語彙力や漢字力アップのためのテキスト購入も必須として、テストプリントもお渡ししています。

レベル1~5の親御さんに向けて、毎回授業後に履修範囲や学習ポイントをお伝えし、家庭学習をお願いするメッセージも発信しています。

けれども、それらは任意であり強制力はありません。

結果として、

復習を習慣化している家庭の子復習をあまりしない子

語彙力や漢字テキストをしっかりやる子やらない子

の差がどんどんひらいてしまうという悩みもあるわけです。

 

また、小学生に対して「ちゃんと復習しておきなさいよ」の声掛けをしたとしても、それだけでは不十分な場合も多々あります。

声掛けだけでばっちり復習できるなら、どんな子でも勉強が得意になっているはず。

たいていは、「具体的に何をどうすれば復習になるのか」がわからないままテキストを眺めて貴重な時間を費やしているのでは、と危惧されます。

 

毎回授業の冒頭で、前回の授業の復習はしていますが、それだけで完全に学習内容が身につくのは一部の人だけです。

娘が小学生だったころの友人に

「理科と社会はつまらない。塾で授業を1回聞いただけで全部暗記しちゃうから、家でやることがない」

と嘆いている子がいましたが、そんな子は数百人に一人だと思います!

その子は毎回成績優秀者としてトップに名前が掲載されていましたが、天才には天才の悩みがあるもんだなぁ、としみじみ思いましたよ。

 

それで何が言いたいかというと、天才は別として普通は

復習しないと学んだことは実力にならない

ということです。

 

「復習するかどうかは本人の問題であり、そこまで塾が関与することはできない。そこのところは自己責任」と考える塾もあります。

でも、もう一歩進んで、わたしは「しっかり復習できるシステム作り」をしたいと考えているのです。

わたしの使命は、「わかりやすく教える」ことだけでなく「国語力をアップする」ことなのだから。

まぁ、わたし自身が「目標を決めてきっちりこなす」ことが好きな性格だから、ともいえます。

―次回に続く―