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究極の能動的な学びを体験

この1ヶ月の間ママプレナーズのオンライン講座に参加して、これまでのセミナーとは全く違った、それこそ180度真逆の学びのカタチを体験しました。

(受講の動機は、オンライン会議ツールzoomを受講生として体験したかったから。今後は国語教室ミルンでもママ向けセミナーや中高生クラスをオンライン化していくつもりで、10/15には初のママ向けオンラインセミナーも開催しました)

【ママプレナーズ・オンライン講座】を受講してみて驚いたのは、究極の能動的な学びだったということ。

ふつうの授業であれば、まず学習の目的が設定され、その目的を達成するための授業設計をし、それに従って講義は進められます。

しかしながら、今回の場合は反転授業の形をとっていて、受講前に配信された数分間の動画を試聴して、各自が予習をしておきます。

そして、毎週水曜日21時から22時半までの間に20名ほどの受講生がオンラインで集まって、ひたすら話し合いをするのです。

参加者の住んでいる地域も、職業も、バックグラウンドもバラバラで、そもそもお互いに知らない者同士だから、初回では自己紹介をしたという記憶しかありません。

はっきり言って、何が何だかよく分からないまま「ハイ、終了!」でした(笑)

(印象に残ったのは、講師の一人はマレーシア在住で、受講生の中にはスイス在住の方が三人、シンガポール在住の方が一人、世界旅行真っ最中の方までいたこと!)

それでも、講義のない火曜日~翌月曜日の間にメンバーが声を掛け合い、自発的に自分の得意なことを教え合ったり、おしゃべりしたりしているうちに、不思議な現象が起こり始めました。

それぞれが他の受講生と結びつきながら能動的に活動することで、お互いのことをわかり合えるようになっていて、気づいたときには「一緒に仕事をしたい!」と思えるほど信頼し合える仲になっていたのです。

というのも・・・

誰しも、自分には足りない能力や苦手な分野があり、それが制約となって実現するのをあきらめることってありますよね。

たとえば私なら、動画を撮ってそれを編集してYouTubeにアップするとか、なんだか怖くてできない。

でも、その欠けた部分を誰かが補ってくれるとしたら・・・

これまで、「自分にはできない」とあきらめていたコトが、できるようになるではあーりませんか!

今回の講座の目的は、受講生同士が話し合いを重ねることで、お互いをサポートし合えるコミュニティを作り上げるというものだったのです。

(こういったコミュニティ形成の仕掛けを思いついたZOOMオンライン革命の田原真人さん、恐るべし!)

 

どうせ助け合いながら生きているのだから

これまで勉強とはとても個人的な作業だと思っていました。

先生に教えてもらったことを理解するのも、暗記するのも、テストで答案用紙を埋めるのも、全部自分ひとりでしなくてはならないものだと。

でも、よく考えてみたら、「生きること」はひとりではできない。

誰かが作った野菜を買い、誰かがデザインしてくれた洋服を着て、誰かが建ててくれたおうちに住んでいる。

じゃぁ、仕事は?

サラリーマンだった時は、チームで仕事をしていた。

私はSEとして働いていたけれど、他にも営業さんがいて、秘書さんがいて、ソフトとハードそれぞれの専門家がいて、研究所には開発者がいて。

確かにみんなで仕事を分担して、お互いにサポートし合いながらプロジェクトなりセールス活動なりをしていました。

でも、起業して国語教室を運営するようになってからは、お金に関すること以外のすべてを自分ひとりでするようになっていました。

授業設計も、資料作りも、授業も、生徒さんの対応も、ホームページの作成更新も、ぜーんぶひとり。

なにかを思いついたとしても、私ひとりで運営している教室なのだから、出来ることには限りがあると、仕事や活動の幅を自ら狭めていました。

でも、世の中にはたくさんの人がいて、もしかしたら私を助けてくれる人がいるかもしれない。

反対に、私の教室運営の経験や読解の力を必要としている人がどこかにいて、私も誰かの役に立てるかもしれない。

いろんな人の知恵を集めれば、これまではできなかったコトができるはず。

そんなふうに考えられるようになりました。

見知らぬ者同士が手軽にオンラインでつながることができるようになって、ひと昔前ならば不可能であったことが、実現可能になりました。

オンライン会議システムzoomは、自分の可能性を拡げられる魔法のツールなのです。

 

元に戻って、勉強について。

どうせ「生きる」のも「仕事をする」のも助け合いながらするのなら、「勉強」だって教え合いながらすればいいじゃない?

日本の教育現場では、「わかった人ー?」と聞いても、「わからない人ー?」と聞いても、手を挙げない子は多いのです。

まずは「わからない、誰か教えて~」と言うのは恥ずかしいことではない、と思えるような授業の場作りから始めなくては。