より良い指導法を求めて
わたしが国語教育に没頭し始めたのは、現在19歳の娘が小学校に入学したころ。
あれから10数年。我が子へ施した指導法をもとにして、生徒さんたちも教えるようになり、試行錯誤しつつ改良を重ね、今に至ります。
ありがたいことに、多くの方々からのご支持を得て、ほぼ口コミだけで生徒さんは集まってくださいます。
ひとつのことをこれだけの間やり続けていれば、誰でもその道のノウハウはひととおり身につきます。
しかも、私の場合は『調べたり考えたりて、実践して、改良して』というサイクルを回すのが好きということに加え、凝り性という性格もあり、国語教育に関しては、ひととおり以上を得ることができたと自負しています。
何人もの生徒さんを教えることで、現場に根差した経験を積めます。
より良い指導法を求めて、授業法のセミナーや勉強会にも出席し、小中高の先生方や大学教授の方々とも情報交換しています。
そして、国語という教科を子どもの学習の一部として捉え、学習全般の土台としての国語力育成に努めています。
これらの経験や指導法をまとめて、書籍も出版しました。
もっと学びたい!
そして、今興味があるのは、『子どもの言語獲得の発達過程』について。
国語教室を運営してわかったことが、たくさんあります。
語彙力、論理力、集中力、読書量と読解力の関係。
親との関わりやしつけが国語に及ぼす影響。
生れながらの才能と興味関心。
経験を積んだからこそ、でしょうか。
これらをもっと科学的に深く学びたくなりました。
数年前から、もういちど大学に入学して教育学や認知科学を学びたいという思いは持ち続けているのですが、日々の教室の運営に忙殺される毎日。
教室を頼って来てくださる生徒さんたちは、我が子同然に大切。我が子以上に責任も感じます。
何年も継続して通うことを考えてくださっているのに、数年間は教室を閉めます、ということもできません。
名古屋大学の聴講生という形で必要な講義だけを受講することも考えましたが、教室の時間割との兼ね合いでなかなか実現せず。
そうこうしているうちに時は過ぎ、わたしもやりたいことを先延ばしにできる年齢でもなくなりました。
そこでハッと気づいたのが、まずは自力で学ぶという方法。
近所の図書館には私の知りたい分野の蔵書は少なくてあきらめていたのですが、 自転車で数分のところに 名古屋大学があります。
私の読みたいと思っている文献や本を検索してみたら、ほとんどが揃っているではありませんか。
ここで内容を確認すれば、手元に残したい本だけを購入できます。
ベースとなる知識を体系的に蓄積しておけば、後々本格的に研究する道が拓けるかもしれません。
なによりも、わたしの学びは生徒さんたちの国語力アップに役立ちます。
すぐに学外者用の図書館利用証交付申請書をダウンロード!
利用目的欄には、学術に関わる学習・研究又は調査のテーマを記入しなければならない…
うーん、学術のテーマねぇ。ひとことでまとめるのを考えるのもまた楽しい。
さっそく記入して自転車飛ばして、申請しに行こうと思ったけれど、今日は国公立大学の二次試験の2日目!
図書館で休憩している受験生の邪魔をしちゃ悪いので、明日にします。
その前に、1週間前から悩まされているめまいの治療に行ってこなければ(疲労がピークに達するとめまいを発症する体質なので、仕事と健康の自己管理の徹底が今年の目標です)。