【これまでにあったご報告】
◆子どもが解答の隠し場所を覚えて、親のいない間に持ち出して教材に答えを書きこんでいた!
◆授業中に親が出掛けていた日に、解答を見て授業を受けていた!
◆「授業を自室で受けたい、気が散るから見に来ないで」と言われたが、こっそりのぞいたら解答を横に置いて授業を受けていた!
答えがあれば見たくなる
「答えを書き写していた!」ということで怒りたくないなら、解答は保護者が保管しておいてください。
「最近国語力がついてきたな」と喜んでいたら、生徒さんの書いた記述が模範解答とほぼ同じ。
「さすがにコレはおかしい」とお母さまに確認してみたら、「模範解答の丸写しだった!」ということがよくあります。
答えを写す行為自体は、それほど目くじら立てて怒ることでもないとは思います。
解答冊子が近くにあれば、子どもでなくとも、見て写したくなるというものです。
でも、文章を写す作業をしていては、本来の目的である「思考して文を練り上げる力」はつきません。
ちなみに私は小2のときに算数ドリルの答えを1つずつずらして写し、親にバレてこっぴどく叱られました。
それは意味のない作業だと、説教されて初めて「そうなのか!」と気づかされました。
国語教室でもオンライン授業中に、生徒さんの解答をホワイトボードで確認したところ、例年に比べて正答率が高いクラスがありました。
自由記述でも、よく似た言い回しや模範解答とまったく同じ!という記述が見受けられます。
文中にない言葉が書いてあったり、主語述語目的語の言葉と並びが解答とまったく同じだった場合は、かなり怪しいです。
そこで翌週からは、解答を切り離して保護者に保管してもらうことにしました。
オンライン授業の思わぬ盲点でした。笑
子どもが答えを写す理由は、考えるのが面倒だから、わからないから、といったところでしょうか。
そもそも苦手な国語なのだから、その気持ちもよくわかります。
教室では「隣の子の答えを写す」子もいるし、あまり厳しくするのもなんですが、
せっせと答えを写しても、国語はできるようにはならないので、手っ取り早く解答は隠しておいてください。
そして解答を隠すなら、徹底的に隠してください!
◆授業中は、親の手元に解答を置いておきましょう。
◆オンライン授業中に親が出かけるなら、バッグに解答を入れて持ち歩きましょう。
オンライン授業では、それくらいの徹底ぶりが必要なお子さんもいます。
生徒さんの記述解答があまりにも模範解答に似通っていた場合は、私の方からご連絡します。
自力で導き出した解答であることを願いつつ。
ちなみに、丸写しがバレた場合、ほんの少しだけ言葉を変えて答えを写す生徒さんもいます。
それはそれで語彙力アップにも貢献しますが、やはり本来の目的に合わせて頭を使って欲しいと思います。
【参考記事・解答管理を徹底すれば一生、丸写しはできなくなります】
厄介なのが、親が気づいていない場合です。
というのも、丸写しって親が気づかない限り、そのままになる確率が高いのですよ。
塾の先生は気が付いても、親に言わない場合も多いです。⇒ 国語教室ミルンは不快に思われること覚悟でお伝えします
「赤本の問題はできうる限り、コピーすること」
「それができないなら解答はなんとしても切り離すこと」先生は保護者会でそう言った後、さらに恐ろしい発言をしました。
「それでも毎年答えを見て、解答用紙を埋める子は出てきます」
「そういう子は間違いなく第二志望以下の学校に入学することになります」