わかっちゃいるけどやめられない
勉強しない我が子への「勉強しなさい!」という不毛な声掛け。
派生パターンとしては、
「もう受験なんて(塾なんて)やめちゃいなさい!」
なんてのもあります。
我が家の場合は
「もう私立の中学校に行く必要はない!公立に転校しなさい!」
にまで発展しました。
この行きつくことこまで行った感には、清々しささえ感じられます。
せっかく苦労して入学した中学校を退学すべき、とまで親に(当人ではない)思い詰めさせる。
我が子の怠ける姿は、それほどの威力があるのです。
今回の【参考記事】は、この全世界共通であろう親の悩みに答えてくれるものです。
私は中学生だった娘とバトルを繰り返すことに疲れ、体系的にコーチングを学んだおかげで、親子関係が破たんする前に気づくことができましたが。
もっと早くに知っていれば「逆効果としか思えない数々の声掛けをせずに済んだのに」と後悔しています。
当時吐いた数々の呪いの言葉を思うにつけ、成人した娘たちに謝罪したくなります。
あの声掛けの労力と期待を裏切られたときのイライラ感、途方もない怒り。
3点セットで葬りたい気分です。
かくして人は経験により育児に関していくつかの真理を悟り、「孫は気長に見守り優しく接する」ことができるようになるのです。
そんなわけで保護者のみなさまには、ことあるごとにお伝えしております。
【参考記事】「勉強しなさい!」と言われた子の成績が伸びなくなる根本理由
私どもの塾でも、親が怒って勉強させてきたことで、入塾段階で「勉強は怒られないためにするもの」と思い込んでいる子たちがたくさんいました。
親に怒られないために勉強している子たちは、やはり成績が伸びません。
自律性を奪われた形で誰かに強制されるのは、勉強だろうと仕事だろうと面白いわけがありません。
「何をやるか」「いつやるか」「どれくらいやるか」「どうやってやるか」、お子さんに選ばせられるものはできる限り選ばせましょう。
また、そういった学習の本質部分以外でも、道具を選ばせるなどさせましょう。
そうすれば、子どもの意欲をうまく引き出せるのです。
-本文より抜粋-
私が教室を継続できているのは「内発的動機づけ」によります。
国語の問題集を解き始めると、一冊終えるまでやめられなくなります。
三度の飯より好きってやつです。
生徒さんたちがやる気を持って取り組めるような楽しめる授業についてアレコレ考えるのも仕事という意識はなく、日常生活の一部と化しています。
ネットニュースを読んでいるときや、のんびり湯船につかっているときなどに、ふとアイデアが浮かぶことが多いです。
また「意欲を引き出すために子どもに選択権を与える」手法は、休憩時間を多数決で決めるなど教室でも採用していました。
オンライン授業でも、そろそろ復活させたいと思います。
【参考記事】「勉強しない子」のやる気を爆上げする3つのアプローチ
「やる気のエンジン」は6つあるので、子どもがどれで動いているか考えよう。
複数のエンジンを持っていたほうが墜落しにくいので、あらゆる方向からアプローチして増やしていこう。
-本文より抜粋-
我が家の子どもたちには、「①②③のエンジンに点火」が効果的でした。
私自身は小学生の頃から⑥のタイプでした。かわいげのない鼻につく子どもと言えるでしょう。
だからこそ、今の仕事を天職として日々勤しんでいられるということで。