学習塾はその役割によって、進学塾補習塾の2種類に分けられます。

◆「進学塾」は入試で点数を取れるように指導する塾で、授業内容は先取りです。

◆「補習塾」は学校の試験で点数を取れるように指導する塾で、授業内容は後追いです。

 

中学受験をするなら進学塾

大手進学塾は生徒の合格実績が命です。

だから塾生ができるだけレベルの高い学校を受験して合格するように、難関校や上位校中心に入試問題傾向を分析し、カリキュラムを練っています。

当然「難関校を目指す、できる子」向けにテキストは作られています。

そして学力別にクラス分けをし、目指す学校のレベルに合わせて指導をしています。

成績上位のクラスは難関校を目指し、成績中位のクラスは中堅校を目指し、成績下位のクラスはとにかく合格を勝ち取ることを目標に。

進学塾は受験のための塾なので、学校では習っていない内容をどんどん教えます。

そう考えると、進学塾は勉強を教えるところであって、成績を上げてくれるところではありません。

塾でやるのは、生徒に一斉に同じ内容を教えて、その理解度をテストで確認させること。

(自習時間や質問タイムを設けて理解不足をフォローする塾もありますが、十分機能しているとは言い難いのが現状ではないでしょうか)

つまり「理解できていない部分は、家庭で理解し覚えさせるようにしてください」ということです。

理解度の確認も、理解不足のフォローも、家庭次第です。

子どもに任せきりでは、なかなか成績は上がりません。

塾で教えられた内容を授業内に理解し、家庭でしっかり復習できる子は、その塾内で上位クラスに所属します。

理解力のある子は、たいてい読解力もあるので、「できる子」向けに作られた塾の教材を自分で読んで理解できます。

教材に書いてある文章中の暗記すべき点も、自分で取捨選択できるはずなので、知識を確実に定着させられる家庭学習のルーティンを作ってこなせば成績も安定します。

すべてを子どもだけに任せて志望校に合格できる偏差値を取り続けられるなら、もう安心。

でも、我が子がそんな「できすぎ君」でないケースがほとんどなので、親は程度の差こそあれ、子どもの学習を管理する必要はあるはずです。

子どもが塾の授業を理解しきれていないなら、親か家庭教師が内容を噛み砕いて教える必要があります。

そうなると、親の負担も子どもの負担も大きくなります。

塾で新しい知識を理解するために時間を費やし、家庭でも理解に時間を費やし、限りある時間のやりくりがままなりません。

理解の早い子が暗記や復習に割いている時間を、理解の遅い子は理解に回すことになるので、宿題をこなすのが精一杯で、十分にテスト勉強の時間がとれなくなります。

その結果、テストで良い点を取るのが難しくなります。

塾に子どもを預けて安心していてはいけません。

たしかに塾は、新しい知識を授けてくれます。

でも、成績を上げるのは、塾での勉強ではなくて家庭学習なのです。

成績が低迷しているなら、まず「その塾の授業を子どもは理解できているのか?」を見極めることが肝心です。

授業や教材を理解できていないなら、親か家庭教師のフォローが必要です。

子どもの理解できる授業を提供してくれる塾に変わるという手もあります。

 

学校の成績を上げたいなら補習塾

入試よりも、まずは「学校の授業についていけるようにしたい」、「学校の定期試験で点数を取れるようになりたい」と考えているのなら補習塾が向いています。

公立高校の入試では内申点も必要なので、学校の勉強に合わせて学習を進める必要があります。

AO入試や推薦入試で大学に入学するなら、学校の成績も重要となります。

 

国語力を伸ばしたいなら国語教室ミルン

中学受験をするしないにかかわらず、小学生のうちに文章を読んで理解できるようにしておくことは自学自習に不可欠です。

国語教室ミルンでは、論理力と読解力の指導をします。

ご家庭には、音読と漢字の読み書き、言葉を覚えることをお願いしています。

また1学期には論理力を定着させるための家庭学習、読解指導に入ってからはラインマークを習慣化するための練習も必要です。

進学塾では、読んで解くの繰り返しです。それでは、読解力を伸ばすことは難しいと考えます。
実際、そういった子どもさんが国語教室ミルンに通っています。

また読書はするものの、国語の成績は思わしくないという悩みもよく聞きます。

不思議だと思いませんか?

塾でたくさんの読解問題を解き、読書もしているのに国語ができるようにならないなんて。

それは、子どもたちの「読み」に問題があるからです。

国語の苦手な子どもたちは、字面を追って読んだだけで「読めた」と勘違いしています。

「文章の内容を理解するように読む」体験が乏しすぎるのです。

塾で長文を時間内に読んで解く訓練を積むことで、さっと読んでパッと解くクセをつけているのだと思います。

このように速く浅く読む傾向のある子どもたちに、深く読む体験を積ませるべく、教材を選定し、常に指導法も練り直しています。

まず、文章を読む力をつけること。

解くのはその後です。

進学塾では成績が上がらない、読書だけでは読解問題が解けるようにならない。

国語教室ミルンは、そんなお子さんたちのための教室です。

現実として、学校の教科書を読めていない子も多いのです。

進学塾の授業内容は理解できていますか?

進学塾の教材は読めていますか?

理解と読解を支えるのは、国語力です。

進学塾でなかなか成績が上がらないなら、国語力を伸ばすことが先決です。

国語力が身につけば、自分で教材を正しく読み取り、理解できるようになります。

試験の問題も読めるようになります。

遠回りのように思える方法ですが、これこそが学力アップの近道です。