文章を眺めるような読み方をしていない?
国語教室ミルンでは、論理→読解の順に授業が進みます。
1学期に学習した論理は、それほど深く考えなくても理解できるものが多く、リズムよく学べたと思います。
ただし新しく習うことが多いぶん、家庭での復習が大変だったかもしれません。
2学期からは読解力を鍛えています。
レベル1〜3クラスは物語文を終えてから説明文に入ります。
レベル4~6クラスは説明文を終えてから物語文にはいります。
(ラインマークの手法をより身につけやすくするための授業設計です)
とくに説明文の読解では、文章の内容が難しくなると、意味を理解していなくても字面を追っただけで「読めた!」と勘違いする子が出てきます。
でも、それでは読解問題を解けるようにはなりません。
なんとか意味の分かる読み方ができるようになってほしくて、あの手この手で「意味を考えながら読む」ことを促しています。
そして「書いてある内容が分かるとはどういうことなのか」を体験してもらっています。
これまで国語の文章を「なんとなく読む」程度でやり過ごしてきた子にとって、国語教室ミルンの「読み方の指導」は面倒くさいと思えるかもしれません。
サッと浅く読み流せば3分ですむところを、対比関係や話題や主張を探してマークをつけながら読むので、ラインマークに慣れないうちは5分はかかります。
(ラインマークに慣れた子は3分で深く読み終えます)
やったことのないことに挑戦するのは本来楽しいものではありますが、勉強となるとそうは思えない子もいます。
分からないことを分かるようにするには、前向きな気持ちと粘り強さが必要です。
自己流の読み方を続けて国語の成績が下がったなら、まずは丁寧に読むことから始めてもらいます。
生徒さんたちも頑張っています。
おうちでも深く読む経験を!
週に1回の授業では、残念ながら文章を読む量が足りません。
ラインマークを身につけるためには、ご家庭で他の問題集を解く際にも練習する必要があります。
「意味を考えて読む」ことをご家庭でも実践してください。
コツは「何が書いてあったかをあとで説明するつもりで、ラインマークをしながら読んでみて」と声がけをしておいて、読後に内容を要約して話してもらうこと。
そして「何を言っているかわからない」「キーワードに○がついていない」などの否定的な言葉を決して投げかけず、うまく誘導してあげること。
「それでどうなったの?」「理由はなんだっけ?」などの質問で足りない言葉を補ってあげたり、「何と何をくらべているのかな?」と聞いて対比関係を意識させたりしましょう。
ラインマークは深く正確に読む手段なので、唯一の正解はありません。気楽に取り組んでみて下さい。
教室でも、アウトプット(人に説明する)を意識して、インプット(読む)するよう指導しています。
本文を読むのがやたらと早く読みの浅かった生徒さんも、一読後に文章を見ずに内容をノートにまとめる時間を持つことで、表面的に文字を追うことをやめて、内容を分かろうとする姿勢が見られるようになりました。
本文はもちろんのこと、問いもしっかり読みましょう。
意味を考えずキーワードだけをピックアップするようなAI読みをしてはいけません。
何を問われているかを明確にしないまま、なんとなく目に入った大切そうな言葉を答えにしてしまいます。
家庭学習と読書のコツ
語彙力と読書も不可欠です。こちらもコツコツ積み上げましょう!
ただし、人によって処理速度やキャパシティは異なります。
必ずその子に合った量とペースでこなしましょう。
そして楽しめる工夫をすること。
低学年の場合は、親子の仲がこじれるほどの無理強いは禁物です。
高学年になり自分にとって本当に必要だと思えば、多少嫌なことでも努力するようになります。